BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 雨上がりの最果てで 25 ]
2013-01-17(Thu) 06:40:00
ベッドで寝ている俺だけが残された、病室。
たまに看護師さんが巡回してきて、
さらさらと記録に何か記入している。
何を書いているのか覗き見ると、
脈拍とは心拍とか、そういうのを書いていた。
今の俺は、どうやら眠くならないらしい。
さて、これからどうしよう。
せっかくだから院内を探検してみようかな。
ノブを掴もうとしたら掴めず、すかっと空ぶった。
これじゃあ外に出られない。
と、俺はここで閃いた。
物に触れないならそれを俺が使えばいい。
ゆっくり前に進むとドアを通り抜けた。
文字通り、体がドアを通ったのだ。
何にも触れない代わりに、こういうことができる。
ナイスな閃きに、ふふんと鼻を鳴らした。
さっきまでは浮いていたけど、
歩きたいと思えば歩けるらしい。
きょろきょろと辺りを見ながら、
俺はゆっくりと廊下を歩いていった。
廊下は、ダウンライトのみついている。
もう夜9時だし、とっくに消灯時間なのだろう。
ナースステーションには、看護師さんが数名いた。
ファッション雑誌やお菓子があるデスクで、
喋りながら記録を書いている。
看護師さんって現場にいるだけじゃなくて、
こんなに何かを書いたりするのか。
「今日、院長室にあの患者さんきたって」
「いつもの定期検診でしょ?火傷、酷かったって噂だし」
「後藤野選手と、仲良くまた一緒だってさ」
「ウソ!きたんだ!私サイン欲しかった」
「もらえる訳ないじゃん。フォーミュラニッポンの、
イケメンドライバーなんだよ?」
「でもさ、あの人は院長の孫みたいだし、
またくると思うからチャンス狙ってみようかな」
「脳外科の婦長は、サイン貰ったって喜んでたって」
「職権乱用じゃん!それってずるい!」
ここで、なぜか全員が爆笑をした。
こんな会話中なのに、それでも手は動いている。
タフって言うかすごいって言うか。
後藤野選手は、フォーミュラニッポンのドライバーだ。
俺はもちろんそんな有名人に逢ったことはないけど、
兄貴は満さんと旅行に行き、ちょっとしたきっかけで、
逢ったことがあると話してくれた。
ちなみに、俺はヒロさんの影響でカーレースが好きになり、
後藤野選手のファンだったりする。
あっちから俺の姿は見えないのに、
なぜかカウンターに隠れるようにして進んだ。
泥棒みたいな気分だけど、スリルがあって楽しかった。
廊下を歩いて階段を下りて、出入口に到着した。
ここから出たいって訳じゃないけど、
どこまで行けるのかを試してみたくて、
ガラスの自動ドアに近寄っていく。
すると、柔らかい壁みたいなものを感じて、
ここから先へは行けなかった。
通り抜けることができないってことは俺の体は、
病院からはきっと出られない仕組みなんだろう。
ほっとしたような、がっかりしたような、
何とも複雑な思いだった。
もしも、ここから出られたら、
波多野のところに行こうと思っていた。
行ったとしても何もできないけど傍にいたかった。
でも、これでよかったのかもしれない。
俺はまたしばらく病院内を歩くことにした。
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