BLUE BIND
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 雨上がりの最果てで 30 ]
2013-01-25(Fri) 06:20:00
しばらくして、父さんが顔を上げる。
泣いたことによって少しすっきりしたようだ。
疲れていた笑みが優しくなった。
その時、ノック音がした。
父さんが返事を返すと、ドアが開かれる。
そこには、高校の部活の後輩と、
後輩ではないもう1人がいた。
部活の後輩は、誰だろうと聞きたそうに父さんに、
会釈しながら挨拶をする。
「こんにちは。和賀高で美術部の後輩の、
阿久津と言います」
「‥こんにちは。笹崎です」
久々に目にした阿久津が立っていた。
そう言えば、兄貴が俺の友達に、
俺のことを連絡するって言ってたっけ。
隣にいるやつは知らないけど、
きっと阿久津の友達だろう。
友達は有名な、誰かに似ている気がするけど、
すぐには思い出せなかった。
父さんも同じことを思ったのか、
阿久津よりもその友達のほうを凝視している。
すると、笹崎という人物が、恥ずかしそうに俯いて、
阿久津の後へと身体を隠した。
「おっと、すまない。こんにちは」
「仲村さんのお兄さんから連絡がきたので、
早速なんですけどお見舞いにきました」
阿久津は持ってきた花束を渡した。
父さんが嬉しそうに手にする。
「そう、わざわざありがとう。
郁央はこの通りだけど喜んでいると思うよ」
「話しかけても構いませんか?」
「もちろん。何でもいいからを声かけてあげて」
阿久津と笹崎が、ベッドに近寄った。
ベッド策に手を添えて、阿久津が穏やかに話しかける。
「仲村さん、阿久津です。
お見舞いにきました」
「いつもありがとうな、阿久津」
聞こえないって判っている。
それでも、まるでいつものように、
阿久津にむかって返事をした。
俺の声がしっかりと耳に届いたかのように、
にこりと阿久津が微笑んでくれる。
阿久津の笑顔は、俺にとっての癒しとなった。
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