BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 雨上がりの最果てで 35 ]
2013-02-01(Fri) 05:05:00
郁央にもたくさん友達がいるんだな、
なんて話をしながら、父さんと兄貴は帰っていった。
そして、また、ベッドに寝ている俺だけが、
ぽつんと取り残される。
やがて、いつものように、
看護師が訪室してきて点滴を交換してから、
体の向きを逆に変えて、静かに去る。
俺はと言えば、病院の中の探検に飽きて、
窓から夜景を見ながら、ぼーっとしていた。
すると、バイト終わりなのか、
波多野がまたお見舞いにきてくれた。
面会時間には、ぎりぎりセーフだ。
「仲村さん、今日もきちゃいました」
ベッドに寝ている俺に、波多野が微笑み、
マフラーを解いたりコートを脱いだりする。
鼻が赤く、外が寒いんだって見て判った。
波多野ならきてくれるだけで大歓迎だ。
なんと言っても、俺のテンションが上がる。
「でも‥起きていたら嫌がられるかな‥」
「嫌がる訳ないだろ!そんなこと言うなって!」
波多野のネガティブな発言に、つい反論した。
それも、ツッコミの手を入れながら、満面の笑顔で。
がしゃん、という轟音が反響する。
壁際にあった丸椅子が、また倒れた。
波多野が怯えつつ丸椅子を直しながら、
椅子の足部分や裏側を、じっと見つめる。
「確かこれ前にも倒れたよね。ネジが緩いのかな。
ネジが緩いなら危ない‥端っこに置いとこう‥」
波多野がその丸椅子を、端のほうへ置いてくれた。
そして、ベッドで寝ている俺へ、
バイトでの出来事を報告してくれる。
俺は波多野の隣で、頷きながらそれを聞いた。
報告が終了し、しんと静まり返る。
波多野が、ベッドで寝ている俺を、じっと見つめる。
さっきより、何となく視線が熱っぽい。
そんなことを思っていると、波多野が右手を、
俺の口に、そっと寄せてきた。
「ちゃんと息してるのかな?」
一応、ベッドで寝ている俺は、
これでも自発呼吸している。
見た目は、すやすやとただ寝ているみたいだ。
健やかな寝息は聞こえないけど。
波多野のことを見守っていると、
俺に翳していた手を取って、
ベッドにゆっくりと顔を近づけてきた。
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