BLUE BIND
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 雨上がりの最果てで 41 ]
2013-02-08(Fri) 06:45:00
これだけの人数がいると圧倒される。
波多野と兄貴も、同じように思っているのか、
みんなより下がったところに立っていた。
俺がここにいたら同じことをするだろうな。
「悪いね光」
「いいよ。満兄のお願いなんて珍しいし。
で、俺はここで何しようか。握手?サイン?」
後藤野選手は、ベッド俺の手を取ると、
言いながら握ってくれた。
うわああ、頼むから起きてくれ俺。
せっかく握手してくれてんのに感覚がないなんて、
もったいないし罰が当たるだろうが。
俺は浮きながら頭を抱え、悔しくて泣きかけた。
そんな間にも、満さんは白いハンカチを出して、
ビジネスバッグから出したペンを添えて、
笑顔で後藤野選手へ手渡す。
すると、それにサインしてくれて、
俺が寝ている枕の横に、そっと置いてくれた。
うわああ、あのハンカチ触りたい。
さっきまで死んでもいいって思っていたけど、
憧れている人がこんなにも近くにいるのに、
死んでも死にきれない、ってか悔しい。
そんな風に一人勝手に悶えていると、
蒼白になった前澤チーフが、後藤野選手の服を掴む。
「光さん、そろそろお暇しませんか?」
「おい、聖。お前まだそんなの信じてんのかよ」
「信じてませんけど怖いじゃないですか」
「信じてないなら別にいいだろ。もっと堂々としろ」
後藤野選手と前澤チーフの不思議な会話に、
満さんが間へと入った。
「前澤さん、どうかしましたか?」
「あ、はい‥その‥」
「昨日、メカニックチームで飲みに行ったんだと。
そしたら路上にいた易者っぽいやつに、
あなたはそのうち霊に乗り移られるであろう、
とか何とかって言われたんだと」
「レースに携わる者としては、そういう非科学的なものは、
あんまり信じていませんけどやっぱり怖くて‥」
「ったく、俺を誘わないで飲み行くからだっ」
前澤チーフは平謝りしているが、
後藤野選手は、腕を組みながら頬を膨らます。
どうやら、前澤チーフに嫉妬しているみたいだ。
2人の会話に、くすくすと笑いが起こった。
そんな中でヒロさんがそわそわしているように見える。
後藤野選手の、サイン入りハンカチを、
さっきからちらちら見て気にしているようだった。
ヒロさんも確かカーレースが好きだったはずだ。
病室という場所だけど、きっとサインが欲しいんだろう。
判りやすい人だよな、ヒロさんって。
まあ、そういうところに好感持てるんだけどね。
カズさんが、ヒロさんに気付いたらしくて、
慰めるように笑ってあげていた。
僕がさり気なくサイン頼もうか、いいって悪いから、
というやりとりを目でしているヒロさんとカズさんに、
ちょっぴり羨ましくなる。
相変わらずこの2人はラブラブだな。
「非科学的ではありますが精神体というものがあれば、
そのうち霊に乗り移られるであろう、前澤さん経由で、
郁央君とみんなで会話できるんですけどね」
満さんがわざと笑いながら言う。
言われて怯える、前澤チーフの仕草がおかしくて、
その場のみんなが笑った。
後藤野選手だけ、面白くなさそうな表情をしている。
その満さんが、屈んで波多野を見つめた。
「波多野君、どんなこと言いたいですか」
「え?俺ですか?」
「そうですよ。ここにいる誰よりも君が、
郁央君に逢いたいと思っているでしょう?」
波多野が、唇を噛む。
満さんが優しく笑うと、その唇は解けた。
「でも、俺はきっと仲村さんに嫌われているから、
逢いたいって思っても逢ってくれませんよ」
喉の奥から絞り出すように、俯いた波多野が言った。
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