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  [ 雨上がりの最果てで 52(R18) ]
2013-02-22(Fri) 06:15:00
甘くて蕩ける、好きって気持ちが溢れるキス。
ようやく掴めた幸せを感じながら、
俺達は、目を閉じたまま唇を重ねていた。

唇を啄むようなキスを繰り返していると、
いきなり舌が潜り込んできた。
波多野らしからぬ先制攻撃に、びっくりする。

「ん、は‥仲村さん‥」
舌を絡めながら名を呼ばれただけなのに、
かっと体が熱くなる。

波多野に応えるように背中を寄せてやると、
細い体が、びくりと震えた。
もしかしたら少しだけ感じたのかもしれない。
調子に乗って背中を撫でると、蠢いていた舌が止まる。

「あふ‥ああ‥っ」
「波多野、これ気持ちいい?」
「わ、かんな‥んんんっ」

波多野の下半身が、体を震わせながら俺の腰にぶつかる。
ジャージの中に収まっていたソレが、テントを張っていた。
キスされて、体をちょっと撫でただけで、
波多野はこんなに反応してくれている。
それだけで嬉しくて、愛しさが込み上げてきた。

俺の布団に波多野を倒し、がばっと覆い被さった。
波多野の両目が、うっとりと俺のことを見つめている。
言わなくたって何をするのか判っている目だった。

唇で首に触れて、耳の裏に触れる。
敏感な場所を、舌で触れながら探り入れつつ、
手ではシャツを捲った。
まだ温かい肌が、ほんのりピンク色をしている。
その胸の上を、ゆっくりと撫でていった。

温もりを確かめるように。

生きていることを感じるように。

意識不明中は、どんな物にも触れなかった。
今は、何にだって触れるし誰とでも喋れるんだ。
それって生きているってことだ。

ひくひくと震えている尖りを、口に含む。
きゅっと尖りが固くなり、ぷくっと膨らんだ。

「気持ちいい波多野?」
「う、あ、はい、それ気持ちい‥っ」

片方を口で吸って、片方を指で摘むと、
波多野が大きく震える。
ジャージまで濡れるほど感じてくれていて、
俺はそれを目にしただけで、ぞくりと震えた。

ぞくぞくが止まらない。
波多野の仕草や、色気のある表情が、
奥で疼いているものを駆り立てる。
これを制御しないとまた野獣になりそうだ。

駆り立っているものを抑え込むように、
ぎゅっと唇を噛み締める。
すると、波多野がそこに何度もキスしてきた。

格好つけなくていい、年上ぶらなくてもいい。
ゆっくりじっくり歩んでいけばいいから。

キスでそう言われたような気がして、
思わず笑顔を浮かべた。
そして、俺はジャージの上から、
反り立っているソレを爪で擦ってやった。

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