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  [ 雨の屋根の下 4(R18) ]
2013-03-13(Wed) 05:40:00
今日は平日で、曇りのち雨。

俺達は春休みで、たまたまバイトもない。
だから、おじさんが仕事行っていて、
おばさんが近くのテニススクールに行っていて、
星ちゃんが友達と遊んでいて、家がほとんど空っぽの間に、
波多野と、こうして遊んでいたって訳だ。

ちなみに俺は波多野の先にイッていた。
もちろん、波多野に、手やら口やらで、
あれこれしてもらったんだ。

練習なのか感性なのか、波多野は加減が上手で、
意外にも上手だった。
嚢を口に含み、丁寧に転がしながら舌上で押したり、
亀頭だけをしつこく愛撫してきたり、
気持ちいいのと同じくらい驚いてしまった。

やばい、思い出しただけで顔が赤くなる。
それだけならいいけど、ソレだって反応してしまう。
気を静めるように息を吐いた。

セックスは、おばさんの帰りのことを考えて、
するのを控えることにした。
こればかりはしょうがないけど、
はらはらしてセックスしても楽しくないもんな。

手洗いとうがいをした俺達は、
コーヒー片手に勉強をすることにした。
ゲームでアイテム集めとかしたかったけど、
波多野がちょっと予習したいって。

やがて、おばさんが帰ってきた。
靴を見て、俺がいることが判ったのだろう。
おばさんが2階のこの部屋まできてから、
ダイニングへ降りてくるよう言った。

言われた通り、ダイニングへ降りていくと、
紅茶とケーキが用意されいた。
俺用のガトーショコラに波多野用のレアチーズ、
おばさん用のショートケーキが並んでいる。

「みんなで食べましょう」
「うん。いただきます」
「いただきます。あ、これ美味しい」
「ふふふ、新しいケーキ屋さんがオープンしたの」
「パティシエの人がイケメンなんだよね」
「夏樹、黙って食べなさい」
波多野は、えへへと笑いながら食べた。

なるほど、そのイケメンパティシエのことが、
おばさんは気になるのか。
どんな人なのか、俺までも気になった。

「みんなでケーキ食べるのっていいわね」
「うん。これがずっと続けばいいのに」
「そうね。仲村君、ここに住んだらどう?
 大学も近いしバイトにも行きやすいんじゃない?」
おばさんと波多野が俺に微笑んでくる。

不意に、ぽろりと俺は涙を零してしまった。

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