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  [ 青い空を見上げて2nd 24(R18) ]
2010-07-08(Thu) 05:00:22
笹崎侑津弥


握ったソレから迸る、白濁の液体。
そこから更に搾り取るように、軽めに扱いた。
「‥ん、んん、ふ‥ぁ‥っ」
粘っこい汁が、べったりと手を濡らしている。
ティッシュで拭ってから、ベッドに横たわった。
ペンを抜こうとして掴むと、イッたからか、
痛いくらい締まっているのが伝わった。

しかも、ちょっとペンを動かしただけなのに、
それが刺激になって気持ちよかった。
「‥はあ、あう‥うう‥」

身をよじって喘ぐと、萎えていないソレが動いた。
後だけでこんなに感じるなんて、俺、かなりやばい。
やばいけど我を忘れるくらい、体に快感が襲う。

恐る恐る、ペンを出し入れした。
「‥んんぁっ」

陸にあげられた魚のように、体がびくんと跳ねる。
太ももと腰が、がくがくと震え始めていた。

『ウツミ気持ちいい?』

「‥く、う、あぁ、うん‥すごい気持ちいい‥っ」

『じゃあもっと手動かしてみろよ』

ジョーの声に誘われてもっと手を動かす。
みっともないほど熱の入った腰を浮かしながら、
叫ぶように大声で喘いでしまった。

やばい、マジでやばい。

「‥っ、いい、はあ、んっ、んんんっ」
きゅっと足が突っ張った。
直後、ぐったりとした体がベッドに沈む。

少しだけ精液が零れていた。
まるで先走りの液体のように、じわりと溢れていて、
とろりとソレを伝って垂れている。

後だけで達した、と思う。
だけど、あんまり驚きがなかった。
というのもイッた感じがしなかったからだ。
イッたと思う間もなく、ぐったりした感じだった。

ジョーにされてたら、もっと気持ちよかったのかな、
という考えを消すように、首を振る。

「‥はぁ、はぁ‥ふう‥はぁ‥」
肩でする呼吸が苦しい。
走ったって呼吸なんか乱れないのに、
性的なことをするといつも息切れがする。

そして、絶頂後に襲う虚無感。
空間の静寂が、とことん俺を虚しくした。

心がゆっくり現実に戻されていき、
俺は、色んなものを処分し始めていた。
手と体を拭き、服を着て、コーラを一口飲んだ。

瞬間、携帯が鳴った。
ジョーからの着信と画面が表示している。
整わない息のまま、ボタンを押した。

「‥はい」
「ウツミ?起きてたか?」
ジョーの、低くて温かい声に、ほわっと心が安らいだ。

「‥うん」
「メール見ただろ。遅くなるから声を聞きたくなってさ」
「‥そう」

俺、愛想のない返事だ。
ジョーと話ができて嬉しいのに、どこか喜べない。

こんなに近くで声がするのに、ジョーは俺の隣にいない。
ジョーの隣にいるのは俺じゃなくて、ミレトスだ。

「明日、井出の家族が、みんな揃うんだと。
 クレウスとミレトスは、みんなとごはん食べるらしいから、
 久々に、2人きりで一緒にすごそう。な」
「‥うん」

明日ジョーと一緒にいられる。
嬉しいと思ったのか、どきどきした。

「疲れてる声してるな。どうした?
 ランニングにでも行っていたのか?」
「‥別に」
「あ、やべ、ミレトスが戻ってきた。じゃあ、おやすみ」

ぷつっと、携帯が切られて通話が終わって、
ジョーと同じ機種の携帯を見つめた。

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