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  [ 青い空を見上げて2nd 23(R18) ]
2010-07-07(Wed) 20:05:33
笹崎侑津弥


自分の手のはずなのに、自分の手じゃないみたいで、
おかしな感じがする。
袋をふにっと触ると、甘い疼きに仰け反った。
「‥は、あぁ」

『本当はこれだけじゃ物足りないんだろ?』

ふにふにと袋をいじっていた手が、無意識に、
後の入口を撫でる。
ひくっと、ソコが窄まったのが伝わった。

「‥そんな‥こと、ん、ない‥っ」
幻のジョーに逆らうように、首を横に振る。
だけど、ジョーは笑いながらこう言ってきた。

『俺の変わりになる物で何かないか?』

肩で息をしながら目を開けると、
涙でぼやけた視界の中にソレはあった。

机の下で、ゴムの箱の横に転がる、マジックの太いペン。
シャツを脱ぎながらゴムとペンを手にした。

ゴムは、いつどっちの部屋でしてもいいように、
とジョーが置いていったものだ。
それ以外にも、ローションだのウェットティッシュだの、
そういうものが部屋に常備されてある。

ペンにゴムを被せると、また目を閉じた。

『ほら、ここに挿れてみろよ』

もう、ジョーの声の通りにしか手を動かせない。
早まる呼吸を整えて、ペンを後に挿れた。

ゴムのローションで、ペンが滑るように挿っていく。
「‥くう、うう‥あ‥っ」

異物の挿入を、そこは拒まない。
むしろ歓迎していて、ほどよく締め付けている。
ジョーのより細かったけど、
ジョーのみたいに俺の中を満たしてくれた。

「‥や‥はあ、はあ‥ん‥んんっ」
腹の力を、呼吸と共に懸命に抜く。

『このまま扱いてみろよ』

ジョーが、ペンを掴む俺の手を離した。
ソコからペンが抜けてこないのを確かめながら、
膨らんだソレを握り、手をゆっくり動かす。

ああ、もう、たまんない。

すごい気持ちいい。

俺の中がペンをぎゅっと締め付けていた。
その痛さにさえ気持ちよさを感じる。

「‥んんあ‥あっ、あっ、はあっ‥」
まだまだ未熟なソレの先端が、ひどく真っ赤だった。

握って摩擦する度、先っぽから透明の液体がじわりと出る。
それが溢れて、指とソレを濡らし、
ついには袋へ伝っていって、シーツを濡らした。

やめられない。

あとちょっとでイキそうだ。

俺はソレを慰めながら、ぐっと腰を前に傾けた。
すると、ベッドに押されたペンがみるみる沈んでいく。
それが気持ちよさに拍車をかけた。

「‥ひ、あ、んん‥も‥うう‥出る‥っ」
ぎゅっと目を閉じると、ぱっと頭の中が真っ白になった。

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