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  [ 青い空を見上げて2nd 22(R18) ]
2010-07-07(Wed) 10:50:34
笹崎侑津弥


水族館を出たのが午後6時。
クレウスとは、昨日と同じく電車で分かれて、
俺はゆっくり家にむかった。
あれからのクレウスは、至っていつもと変わらなかった。
でも、ちょっとだけ、すっきりして顔になっていた。

クレウスは、あまり自分のことを話題にしない。
だから、何があったのか、俺にどうしてほしいのか、
知ることができないから動きようがない。
でも、クレウスなりの願いや叶えたいことがあるなら、
俺にできることは協力してあげたいと思った。

家に着き、晩ごはんを食べる。
どんな料理でも一人だと味気なくて、そして寂しい。

食器を片付け、マンガ読んでテレビ見て、
俺はシャワーを浴びた。
濡れた髪をタオルで拭きながら、コーラ片手に部屋にいくと、
ジョーからメールがきていた。

「今日も帰りが遅くなる。ごめん。おやすみ‥か」
声にして読むと、一層、寂しさを感じた、

ごめんって言うなら、ミレトスを振り切って家に帰ってこい、
とメールしようとしてやめる。

タオルを頭に乗せたまま、ベッドに横たわると、
ジョーの匂いが鼻をかすめた。
俺のベッドでジョーと寝たり、また逆も然りで、
ベッドに染みた匂いが漂ってきても、おかしくない。

何度、ここでキスしただろう。

幾度、ここで肌を重ねただろう。

「‥あ、れ」
そんなことを考えていたら勃ってきた。

テスト以外はジョーとほとんど毎日していた。
とはいえ、俺、一応これでも淡白なんだけどな。
ジョーのことを考えただけて勃つってやばいだろ。

「‥はあ」
と俺に呆れての溜め息。
でも、勃ったついでに抜いとくか。

俺はベッドに座り、壁に凭れ、ジャージの上からそっと撫でた。
布越しの感触に、じわりと腰が甘く痺れる。
それから、ぱんぱんに膨れ上がったジャージを軽く揉んだ。
「‥んっ」

それに飽きてきてジャージとトランクスを脱ぐ。
レバースイッチのように、上に向かって反り返るソレを、
手でそっと握った。

「‥あ、く」
待ってましたと言わんばかりに、
軽く握っただけでソレは涙を流した。

ゆるゆると手を動かしながら、そっと目を閉じると、
ジョーが浮かび上がった。
やらしい目つきで、こっちを見ながら迫ってくる。

『ウツミ、それするなら手伝ってやろうか?』

そう言われた気がして、はっと目を開ける。
当然、そこには誰もいなかった。

俺、ジョーのこと考えながら抜こうとしている。
その欲望に誘導され、また目を閉じる。
ソレを握る手の上から、ジョーに掴まれた気がした。

『ここがいいんだろ、ん?』

ジョーにされるシチュエーションを、ぼんやり想像しながら、
溢れてきた液体をソレに絡ませた。

「‥んん‥ジョー‥う、ん、そこ‥が‥いい‥」

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