BLUE BIND
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Author:水色
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その雪景色窓辺より (42)
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青い空を見上げて3rd (70)
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蒼空と流星の狭間 (30)
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 君とは幸せになれない 12 ]
2013-04-10(Wed) 06:30:34
食事を終えて玄米茶を飲むと、ほっと和んだ。
藤ヶ谷君も同じようで和んでいる。
僕達は足を延ばして同時に息を吐いた。
「ご馳走様、藤ヶ谷君」
「こっちこそ半分貰っちゃってご馳走様でした」
「すごく美味しかったよ」
「出来立てはもっと美味いですよ。
今度、ここのお店に行きませんか?」
「そうだね。行ってみよう」
ここで、僕はあることに気がついた。
藤ヶ谷君が昨日、シフトの調整後にもじもじしたのは、
これだったのだろうか。
「もしかして、昨日、
僕のことをごはんに誘おうとしたかい?」
「あ、いや、あれは‥その‥」
昨日と同様、またもじもじしている。
否定しないということは正解だということだ。
「そうだったの。ごめんね」
「謝らないで下さい。大津さんの邪魔したくなくて、
誘わなかったの俺なんですから」
「いやいや、そんなことないよ。
僕こそもうちょっと察せればよかった。
どうも僕はそういうの鈍くてね」
頭をぽりぽりと掻きながら笑う。
すると、藤ヶ谷君も、嬉しそうに笑った。
ふと、藤ヶ谷君のシャツに茶色いものを発見した。
お好み焼きのソースが零れ落ちたらしい。
シャツが白とピンク色のチェックで、余計に目立つ。
藤ヶ谷君が、僕の目線を追う。
そして、シャツのソースを目撃してぎょっとした。
「うわ!ソースついてる!」
ハンカチを取り出してソース跡を擦る、藤ヶ谷君。
当然、ソース跡は広がって、大きな染みを作った。
藤ヶ谷君の顔色が、面白いくらい青白くなっていく。
「このシャツ気に入ってるのに‥」
「染み抜きしてあげるから服を脱いでごらん。
今、代わりのシャツを持ってくるから」
急いでシャツを取ってきて、藤ヶ谷君へ手渡す。
次いで、濡れたタオルと乾いたタオル、
洗剤とティッシュも用意して、急いで染みを抜いた。
時々、ちらちらと藤ヶ谷君へと視線をやる。
藤ヶ谷君は、シャツのボタンを嵌めないでいた。
シャツから覗いている肌が、どうにも気になったが、
あまりじっと見ると怪しまれてしまう。
なぜボタンを嵌めないのかは判らない。
しかし、いい眺めだと思いつつ、
ちらちらと見ながら楽しませてもらった。
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