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  [ 君とは幸せになれない 19(R18) ]
2013-04-27(Sat) 05:25:00
笑った唇に、艶があるように見える。
赤みも増して、ぐっと色っぽさが増した。
デリヘルで頼んでも、彼のような人には、
なかなかお目にかかれない。

そんなことを思いながら見つめていると、
彼の手が、僕のシャツを脱がしにかかった。
やはり、ソレとソレを擦り合わせながら、
ゆっくりと僕のことを裸にしていく。
彼の手が、ちょっぴりこそばゆかった。

されるがまま僕も裸になった。
生まれた姿のまま、僕達は昂ったものを刺激し合う。
僕のも彼のも、血を滾らせて反り返っていた。
僕のよりも彼のほうが、濡れているのは確かだ。

さて、これからどうしようか。

彼はどうしてほしいと思っているのか。

僕はこのままでも構わなかった。
バイトの若者に、しかも男性に、
僕は誘われるがまま手を出してしまったのだ。
充分、今でも背徳感を感じている。
けれども、ここまでしてしまったのだから、
後には引けないし、引こうとも思わない。

すると、彼の手が、僕のソレに触れてきた。
ソレを撫でて、物欲しそうな愛撫をしてくる。
すぐにでも挿入を懇願してきそうだ。
いや、まさか、まだここまでしかしていないのに、
さすがにそれはあるまい。

ソファの引き出しからローションを取り出した。
デリヘルの人物と居間ですることもあり、
その時の為に、ソファの下の引き出しにこれがある。
ちなみに、ここが引き出しになっているとは誰も思わない、
ソファはそんな親切な仕様のものになっている。

上からローションを垂らして、ソレを濡らす。
これで、さっきよりも擦り合いをしやすくなった。
ついでに、ローションを指で掬い取って、
その指で彼の後に触れる。

「う、あ、ああっ」
彼の目から涙が流れた。
ずっと触ってほしかったのだろうと思う。

きつくもなく緩くもなく、内側はいい具合だ。
なるほど、やはり彼はこっち側であり、
しかも、挿れてほしい側だというのが判る。

ぐちょぐちょと音を立てながら中を擦っていると、
擦り合わせていた動きが止まった。
どうしたのかと思い顔を上げてみると、
涎を垂らしながら息を荒げ、びくびくと体を震わせながら、
彼はこんなお願いをしてきた。

「公明‥もう‥挿れて欲しい‥っ」

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