BLUE BIND

BL小説ブログ。危険を感じた方はお逃げ下さい。
  [ 君とは幸せになれない 33(R18) ]
2013-06-03(Mon) 05:10:09
ソレから口を離して彼を見る。
色っぽい顔をしている彼に、どきんとしてしまい、
僕はついそれを飲んでしまった。
吐こうか飲もうか、どうしようか悩んでいたから、
結果的に、これでよかったのかもしれない。

しかし、これを飲んだのは初めてだ。
不味くもなく美味くもなく、
口の中が、おかしな感じになることもない。

それよりも面白いのが、僕よりも彼だ。
飲んだ僕に、びっくりしている。

「公明、俺のやつ飲んだの?」
「そうみたいだね」
「飲まれたの初めてだよ」
「僕もこれを飲んだのは初めてだ」

笑いながら言うと、彼が僅かに引き攣った。
嚥下したことへの嫌悪ではなく、
戸惑っているような表情をしている。

「大丈夫?」
「ああ。大丈夫さ」
「だって、俺、あのさ‥ずっと‥」

急に彼が、もじもじしてしまった。
これは何かを隠している。

「どうしたんだい?」
「ずっと‥してなかったんだ‥」
「してなかった?何を?」
「公明としてから‥1人でもしてなくて‥」

どうやら、さっきのは2週間分らしい。
言わなければ判らないのに、彼はつい口にする。
そんな可愛さに、ぷっと笑った。

「大丈夫さ。さっきそう言っただろう」
「でも、ちょっと濃かったよね?」
「さすがにそこまで味わっていないから」

彼は、萎えたソレを揺らしながら、
ほっと胸を撫で下ろす。
飲もうが吐こうが、そこまで心配する必要はない。
僕達はセフレであり恋人ではないのだから。

「まだやれるかい?」
「うん、やれる」
「じゃあ、ちょっと待ってて」

僕はバスタオルを引き、彼をそこに四つん這いにさせる。
若々しい臀部が、僕を誘うように揺れ動いていた。

次話へ 前話へ

お気に召しましたら一票お願いします。
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
君とは幸せになれない | TB:× | CM : 0
君とは幸せになれない 32(R18)HOME君とは幸せになれない 34(R18)

COMMENT

COMMENT POST

:
:
:
:



 
 管理者にだけ表示を許可する


copyright © 2024 BLUE BIND. All Rights Reserved.
  
Item + Template by odaikomachi