BLUE BIND
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Author:水色
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青い空を見上げて (31)
僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
銀の翼が恋を知る (41)
そして水の言葉は生まれる (10)
雨上がりの最果てで (58)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 君とは幸せになれない 39 ]
2013-06-12(Wed) 09:20:37
彼と寝て、彼とごはんを食べた。
ごはんは前と同じで、おかゆをリクエストされ、
また同じものを作ってあげた。
無邪気な笑顔で、彼はいつものように喜んでくれた。
そして、彼はすっきりした顔をして帰っていった。
僕は、これから仕事の支度をする。
彼は前と同じ、午前に大学、午後からバイトだ。
僕はこれからしばらく忙しくなってしまうが、
彼とはオルテンシアでまた逢える。
それを心の糧にして、忙しさを乗り切ろう。
そして、本当にしばらく多忙になった。
フロアに出るのも少なくなり、
事務所でレポート作成ばかりしていた。
店舗や売上の評価に、新作の発表に、
本社へ行く機会が、前よりも増えたが、
それはそれで楠さんに逢えることもあるから、
嬉しくもあり楽しくもあり。
フロアで彼に逢っても、挨拶のみの日々だ。
まあ、元からそんなに喋るような仲ではないし、
こんなものかもしれない。
あっという間に1か月半が過ぎてしまった。
やっと取れた休みには、ベッドの上で過ごした。
と言ってもただ寝ていただけだが、
時々、シーツの香りを嗅いで、ふっと笑う僕がいる。
シーツはもちろん洗濯済ではある。
しかし、彼の残り香が、
ここに残っていそうな気がしてしまう。
そんなことを考えてバカだなとも思うのだが、
こればかりはしょうがない。
次の日、オルテンシアに出勤をした。
朝からバイトの彼に、僕から声をかける。
「藤ヶ谷君、シフトのことで話があるんだけど、
ちょっと時間もらえるかい?」
彼は無表情で頷く。
そして、事務所へくるなり笑顔になった。
照れ臭そうに頬を赤らめている。
「大津さんと喋るのって久々ですね」
「ああ、そうだね」
「それで、シフトはどこを変更したらいいですか?
講義とか詰まってるので週末しか空いてませんけど」
「それなら週末にしよう。
僕とごはんに行ってくれるかい?」
そう言うと、彼はぽかんとしたまま頷いた。
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