BLUE BIND
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて2nd 28 ]
2010-07-09(Fri) 19:20:16
笹崎侑津弥
耳をつんざく声に、思わず引いた。
そして何の言葉も出なかった。
「言え!恋人って存在は、ウツミにとって何なんだ!」
ジョーがシャツを破きそうなほど、ぐいっと引っ張った。
いつもは優しくて穏やかなジョー。
今はその影もなく、突き刺すような鋭い目つきで、
ケンカ越しで俺のこと睨んでいる。
俺は怯えながら懸命に言葉を搾り出した。
「‥い‥一緒にいて安心したり、楽しい時間を過ごしたり、
ごはん食べたり‥」
声が出なくなりかけて息を飲む。
すると、ジョーが叫ぶように急かしてきた。
「あとは!」
「‥あとは‥セックスしたり、とか‥」
「それだけか?」
ジョーの念押しに、俺はただ黙って頷いた。
こんなに怒ったジョーは初めてで、全身が萎縮する。
色んな言葉が浮かんでも、それを綴る力が出なかった。
まるで俺を投げ捨てるように、シャツから手を離したジョー。
俺は、震えながらジョーを見ているしかなかった。
たぶん俺が怒らせた。
でも、俺ばかりが悪いわけじゃない。
ジョーは俺を見ながら溜め息をついた。
「どんなことがあっても信じ合う仲なんじゃないのか?」
「‥俺はジョーのこと信じてる」
「さっきの言い草だったら、
俺のことなんかこれっぽっちも信じてないだろうが!」
そうだ、ジョーのこと信じてなかった。
だって思い出すのは、ミレトスとのツーショットばかりで、
それが悔しくて羨ましくて、そして嫉妬した。
『‥俺は、選ぶとか選ばないとか、そういう考え好きじゃない』
クレウスに言ったキレイごと。
自分で自分の台詞に、笑いが漏れる。
何だかんだ言っても俺はやっぱり、
ジョーにとっての1番でありたかったんだ。
ジョーに俺のこと選んでほしかった。
「‥っ」
廊下を駆けて部屋に入った。
ジョーが追いかけてくる足音はどこからも聞こえない。
本当は、あんなこと言うつもりなかった。
それなのに、ミレトスのことでムキになってしまった。
しかも、俺、台詞がすごく矛盾している。
一緒にいて安心して、楽しい時間を過ごして、
ごはん食べて、セックスするなら、いつもの俺達もしている。
『‥あっそ。恋人だったんだ俺達って』
ジョーを否定したような発言を、苦しいほど悔やんだ。
カーペットに膝をついて、ベッドに顔を伏せる。
そして、頭を冷やすのにぎゅっと目を閉じた。
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