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  [ 君とは幸せになれない 48(R18) ]
2013-07-03(Wed) 09:15:00
「公明、だめだ、イヤだっ」
苦しそうな顔で、彼がそう言う。

ソレを抜こうかとも思ったが、僅かに動くだけで、
僕の腕を掴んでいる彼の力が強くなる。
だから、抜かないでこのまま止まっていた。

「どうしたんだい、真康?」
強烈な激痛に耐えながら訊ねてみる。

すると、唇を噛んでいた歯を緩め、
彼はゆっくり息をしながら、僕の腕から手を離す。
掴まれていた腕に、くっきりと跡が残った。
謝るようにそこを撫でながら、彼が言う。

「挿入されただけで射精しそうになった‥っ」
彼の目に、たっぷりと溜まっていた涙が、
つつっと頬を流れていった。

射精を楽しむために性交渉を行っているのに、
楽しみを堪えて、射精しそうなのを我慢するなんて、
なんてバカなことをしているのだろうか。

だが、そんな彼につい笑った。
腕の痛さも忘れ、その涙を指で拭った。

「バカだね、イッていいんだよ」
「でも‥でも‥っ」
「でも何だい?」
「もっとずっと繋がっていたい‥っ」

切なそうな目で、じっと彼が見つめる。
それだけではない理由がありそうだったけど、
問い詰めても彼は答えないだろう。
何となくそんな気がした。

挿入した直後から、彼の中が、
僕の塊のことを強く締めつけてくる。
挿れてすぐにでも出そうになったのは、
彼だけではないが言わないでおこう。

「またいつでもセックスできるから、
 イキそうならイクんだよ?
 我慢するのは身体によくないからね」
そう言うと、少し考えてから彼は頷いた。

そして、僕はようやく律動を始めた。

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