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  [ 君とは幸せになれない 50(R18) ]
2013-07-07(Sun) 07:10:00
好きだと言われたのは初めてではない。

告白はこれまでに数回はされたことがある。

異性にも、同性にも。

それでも僕は断り続けてきた。
恋というものが煩わしいとしか思えないからだ。
1人こそ気楽、ずっとそうだった。

だけど、彼から好きだと言われ、
初めて嬉しいと感じた。
嬉しかったのはこれが初めてだった。
彼とだったら恋をしても煩わしいとは思わない、
そんな気さえした。

射精後、萎えたソレを抜いた。
ゴムを外して、丸めてティッシュに包む。
それから、濡れたソレをティッシュで拭った。
続いて彼のソレも、優しく拭う。

僕も好きだと彼に言いたかった。
思いを伝えて、ぎゅっと抱き締めたかった。
しかし、さすがに直後なだけあって体中が、
べたついていて不快そのものだった。

どうせ抱き締めるなら、少しでも体をキレイにしたい。
素早く丁寧に、ソレを拭った。
嬉しくて嬉しくて、顔はにやけていたと思う。

すると、彼の顔が、さっと青ざめた。

口を押さえ、目を広げて、がたがたと震え出したのだ。

怖いものを見るような目で、僕を見て、
今すぐにでも泣きそうな顔になっていく。
「ご‥ごめん‥俺シャワー浴びてくる‥」

言って彼は、何も身につけずにベッドを飛び出した。
そして、猛ダッシュで部屋を去ってしまった。

どうして謝られたのかが判らなかった。

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