BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 君とは幸せになれない 62 ]
2013-08-21(Wed) 04:30:00
楠さんをリビングへ招いた。
座るよう促し、僕も座る。
そして、お茶ぐらい淹れようと思った。
「あ‥今すぐにお茶を持ってきます‥」
「いえ、いいんですよ」
「そういう訳にもいきません‥」
立ち上がろうとして床に倒れそうになった。
ほとんど何も食べていない僕の体は、
ふらふらして立ち上がる力が入らなかったのだ。
そんな僕を支えたのは、隣にいた楠さんだ。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です‥すみません‥」
とても心配そうに、僕の体を支え、
楠さんがゆっくりと座らせてくれる。
優しさが嬉しくて、僕なりに笑ってみせた。
笑ったら楠さんも笑ってくれた。
「大津さん、風邪ですか?」
「ええ‥まあ‥」
風邪で欠勤、ということにしている。
それならば不自然ではないし、誰だってこれで休む。
欠勤の本当の理由を、言えるはずもない。
楠さんがビニール袋をテーブルに置く。
袋の中に、ゼリーやヨーグルト、インスタントのものや、
パンなどが詰め込まれていた。
近くのコンビニで買ってきたらしい。
「お見舞いです。食べて下さい」
「ありがとうございます‥」
それを見ても、食べたいとは思わなかった。
食べてもきっと吐いてしまう。
僕がしてしまったことに耐えられなくて。
そう思うと、また吐き気を催して、
口を塞いだまま僕は立った。
「すみません‥ちょっと失礼します‥っ」
楠さんをリビングに残して、トイレに駆けつける。
胃は空っぽなのに吐き気だけはあり、胃液を嘔吐した。
やっと胃の痙攣が収まって、僕はリビングに戻り、
さっき座っていたところにまた座った。
「お恥ずかしいところを見せてしまって‥」
「いいんです。気にしないで下さい」
楠さんは言いながら、ハンカチを取り出して、
僕の口元を拭う。
その優しさに、じわりと胸が熱くなった。
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