2014-12-28(Sun) 12:33:21
ふと、目の前に、マンションの扉があった。
このマンションは満さんのマンションではない。 だけど、どこかで見たことがある扉だ。 手が勝手に動き、扉を開く。 靴を脱いで奥へ進むと、 椅子に座っている鬼塚さんがいた。 ここは前バイトで使っていた、マンションだ。 「マイト、お疲れ」 デスクに座っていた鬼塚さんが言う。 「はい。お疲れ様です」 自分の口が勝手に動き、俺はそう返した。 そして、これまた足が勝手に動いて、 鬼塚さんの向かいにある椅子に座った。 これは、どうやら夢みたいだ。 だって、凛さんのお店に行って、 前バイト先へと行って、 それから帰宅してシャワーを浴びてから就寝したのを、 俺はちゃんと覚えているんだから。 鬼塚さんと久々に再会したから、 こんな夢を見ているのだろう。 「はい、これ。日当」 「ありがとうございます」 「3時間コースで菅生さんだっけ?」 笑って返すと、くらりと頭がふらついた。 菅生さんはいつも3時間コースで指名をしてくれる。 しかも、やり方がねちねちしてしつこくて粘っこいのだ。 それに加えて、つい最近から、 おかしな薬を飲まされるようになった。 小耳に挟んだ話によると、 菅生さんは製薬会社に勤務らしい。 「マイト、体大丈夫?」 「いや、あんまり」 「もしかしてまた薬飲まされたのか?」 「はい」 「オプションじゃないんだし、 そんなの断っていいんだよ」 「そう‥なんですけどね‥」 でも、あれはマジで気持ちよくなる。 そうすると、菅生さん独特の粘っこい感じが、 あんまり気にならなくなるんだ。 だけど、やっぱり薬ってのは宜しくないよな。 「またそっちで休んでいけば?」 「じゃあ、そうします」 「そうしろ。それに、薬だってまだ抜けてないでしょ?」 鬼塚さんの目線が、 ジーンズのファスナーを見つめている。 確かに飲んだ薬のせいで、 まだ俺の興奮が冷めていない。 「1人でする?それとも、していい?」 「抜くのも限界があるのでお願いします」 そして俺はベッドに横になって、鬼塚さんを待った。 次話へ 前話へ これが今年ラストの更新となります。 今年も1年、大変お世話になりました。 来年から仕事に復帰しますが、 更新は遅くとも続けて参りますので、 (ネタはあるんですよネタは) どうぞ宜しくお願い致します。 皆様、よいお年をお迎え下さい。 そして、この後からエロが始まります(笑) やっとエロに突入しますひゃっはー! お気に召しましたら一票お願いします。 |