2015-03-08(Sun) 06:37:28
俺の胸に、容赦なくローターが刺激してくる。
ローターが震えるだけでなく、 シリコンの内側に無数の突起がついていて、 それがまた執拗に攻撃してくるんだ。 気持ち悪いのに胸元は感じる。 感じたくないのに感じてしまう。 意地だけではどうにもならない状態だ。 屈したくないと思っていても、 体は求めてしまっていて腰が動いてしまう。 俺はそれを薬のせいだと決めつけた。 そうじゃないと悔しいからだ。 「んあああ‥ああ‥っ」 「これはね、スピードとパターンを変えられるんだよ。 マイト君はどれが好きになるかな?」 下のほうが震えたり、上のほうが震えたり、 強くされたり、弱くされたりと、 菅生さんはリモコンを操作し、俺のことを弄んだ。 新しい玩具を与えられた子供だ。 下半身に血液が集結し、ソレが頭を上げる。 とろり、と先から液体が垂れた。 笑顔でいる生さんが、その液をティッシュで拭って、 俺のソレにコンドームを被せてくる。 そして、ゴムの上から、ローターを輪ゴムで括りつけた。 これから何をされるか、見ただけで判る。 判るからこそ怖さがあった。 あんなものを動かされたら俺はどうなるのだろう。 「はあ‥菅生さん‥ローター取って下さい‥」 「だめだよ。これからがお楽しみなんだからね」 菅生さんの右手が、ソレのローターのリモコンを、 見せつけるように握った。 手足の血液が、すっと引いていくのが伝わる。 俺はきっと青ざめているだろう。 それでも、相手が客な以上、怒れないし逆らえない。 ぎゅっと目を閉じると、スイッチが入れられた。 次話へ 前話へ お気に召しましたら一票お願いします。 |