2015-03-10(Tue) 05:14:39
「マイト君、イキそうかい?」
楽しそうな声が、すぐ傍から聞こえる。 粘っこい声が、ねっとりと俺に絡みついてきた。 まるで、ローションを纏った蛇のように、 体のあちこちを這っているみたいだ。 「イキそ‥です‥っ」 俺はこう答えるしかない。 射精を管理され、どれくらいたったのだろう。 5分か、10分か、30分か、 それともまだ1分しかたっていないのか。 時間の感覚が、すっかり奪われてしまった。 顔もぐちゃぐちゃに濡れている。 汗も涙も涎も、きっと全て垂れ流しだ。 拭きたいけど両手は縛られているし、 ずっとローターで刺激されているしで、 もうどうしようもできない。 がくがくと腰が揺れ始める。 そろそろ体が悲鳴を上げそうだ。 その時、ローターを少し弱めながら、 菅生さんが背後にやってきた。 「そろそろ、僕のものを挿れてあげるよ。 そうしたらイッていいからね」 いつもは苦痛な挿入だけれども、 この時ばかりは早くしてほしかった。 そうすれば、イクことができる。 イカせてもらうことができるんだ。 俺の頭の中は、それだけでいっぱいになった。 冷えたローションが垂らされてから、 菅生さんのが挿入される。 いつもの短くて細いソレさえも、 今だけはなぜか愛おしく感じてしまった。 「あ‥あ‥あああ‥っ」 「どうだい?気持ちいいかい?」 「うん、菅生さん‥気持ちいい‥」 「僕もだよ。温かくて絡みついてくるよ」 そうして、菅生さんの右手が、 グラインドする為にゆっくりと外されて、 俺はやっと果てることができた。 次話へ 前話へ お気に召しましたら一票お願いします。 |