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  [ 青い空を見上げて2nd 42(R18) ]
2010-07-16(Fri) 20:00:34
笹崎侑津弥


言われた通り、促されてテーブルに座るとキスされた。
はむっと唇を甘く噛み合ったり、
触れるだけのキスを楽しんでいると、
シャツに手を入れられて俺は慌ててしまった。
「‥ちょ‥ちょっと、ストップ」
「ん?」
「‥クレウス達がいつここにくるか判らないだろ」

クレウスとミレトスは、ジョーの部屋でしている。
ことが終わって、いつここにくるか判ったもんじゃない。

それに、俺はてっきりキスだけなのかと思っていた。
シャツに手を入れてきて胸を撫でる、というのは、
ダイニングで最後までしたいという無言のメッセージだ。
それでもしジョーとセックスしたとして、
クレウス達がきたら俺はもう生きていけない。

「平気。2人は、ああなったら朝まで出てこないから」
「‥何でそんなこと判るんだよ」
「アリゾナの時もそうだった。部屋いつも占拠されてた」

あ、そうなんだ。

アリゾナではケンカと仲直りを何度もしているらしい。
そして、ジョーがそれにいつも巻き込まれていたみたいだ。
双子なんだから疎通もスムーズそうで、
ケンカなんて起こらない気がするけど、そうでもないのかな。

そんなことを考えていると、ジョーがまたキスしてきた。
頭、額、唇、全てがキスを浴びる。

少しアルコール臭のするジョーの舌が、
ぬるりと口の中に潜ってきた。
しばらく舌の表を擦り合わせながら、何度も顔の角度を変える。

ジョーに、上顎の奥のところを舌先で突かれて、
思わず息が詰まった。

「‥ん、あ」
「おっと、悪い」
苦しんでいると思われたのか、ジョーが顔を離した。

それはそれで物足りないわけで、
もっとしてほしい、と口に出そうになったけど唇を閉じた。

「もっとしてほしかった?」
ジョーに言われて、ぎくりとする。
このタイミングで心を読むなんてずるい。

「‥別に」
「ここにそう書いてある」
むにっと頬を摘まれた。
ごしごしと頬を手で擦ったら、ジョーに笑われた。

そのまま、また顔を寄せて、深いキスを交わす。
シャツに入っているジョーの手が、
遠慮がちに膨張している突起を、くりっと転がした。

「‥くう‥っ」
びくっと体が震えて、座っているテーブルが揺れる。

優しく触られるのが辛かった。
でも、もっと強く触って、なんて恥ずかしくて言えない。
不満があっても結局、いつもジョーに任せっぱなしだ。

「なあ、次はどうしてほしい?」
ジョーに顔を覗き込まれて、どきっとした。

「‥ど‥どうって?何?」
「ウツミの指示通りにしようって今決めたんだ」

ジョーが、ぴたりと動きを止めた。
胸元のジョーの指先が、熱を発して微妙な加減で肌に触れる。
くすぐったくて、もどかしかった。

「‥じゃあ、ジョーの好きに動いて」
「そういうのは却下するから」
「‥ずるい」
「どっちがだ」

これじゃあ埒が明かない。

もうマジで体が辛くなってきた。
このまま自分に部屋にいって一人で処理しようか。

いや、一人でするだけじゃ満足できない。
触って、舐めて、心も体も、ジョーに満たしてほしい。

そもそも、そういうのを言葉でジョーに指示できるのか。
できなくはないけど、それじゃあ羞恥プレイだ。

だめだ、色んな考えが混ざる。
どうすればいいのか、なんて考えるまでもない。
でもそれができないから、俺はこんなに悩んでいるんだ。

「ウツミ、恥ずかしくないから言って?」
ジョーの指が胸を滑った。
たったそれだけで体が熱くなっていく。

もう、どうなっても知らないからな。

「‥じゃあ、ここ舐めて」
目を閉じながらおずおずとシャツを捲り上げた。

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