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  [ 青い空を見上げて2nd 45 ]
2010-07-18(Sun) 11:00:25
阿久津城


外でスズメがちゅんちゅん鳴いている、日曜の早朝。
ベッドで寝る2人を起こしにきた。
どうやら仲直りしたらしく、
クレウスとミレトスは俺に起こされるなり、
全裸のまま人前で、キスしやがった。

「空港に何時だ?ん?」
言うと2人は慌てて、服を着てここから飛び出した。
やれやれ、どんだけ面倒かけるんだ。

見送り可能な人のみ空港に11時、
とホームルームで言ってた気がする。
俺達はのんびり出発すればいいけど、
こいつらは、これから荷物の整理するだろう。

クレウスとミレトスは、玄関を出る直前、
ダブルで俺の頬にキスをした。
俺の部屋を占拠した後、いつもこうだ。
キスなんかが部屋代になるかっての。

「ほら、さっさと行けよ」
「またネ」
「あとでデス」
「ああ。あとでな」
外へ出た2人に手を振り、あくびを噛み締め扉をロックする。   

それにしても、2人は意外と律儀だ。
日本にいる間ずっと日本語だけしか話さない。
そうじゃないと留学の意味がないだろうけど、
あの2人にしては、珍しく律儀だなと思った。

さて、もう一眠りしよう。

ウツミの部屋にいって、ベッドに潜った。
「‥何時?」
「6時。ごめんな起こして」

むにゃむにゃと目を擦るウツミに、キスをした。
「‥もうちょっと寝ていい?」
「ああ。俺も寝る」
「‥ん」

まるで俺の体を温めるように、ウツミが抱きついてくる。
最初は、こうされると寝にくかったけど、
今ではすっかり慣れてしまった。

目覚まし時計は、ちゃんと9時にセットしてある。

乱れた毛布をかけ直して、もう少しだけ、おやすみ。

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み‥短くてすみません(´Д`;)
クレウスとミレトスが帰国する次話でおしまいとなります。
もちろん大人しくタダでは帰らない双子ですので(笑)
その模様にもう少しだけお付き合いください♪
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