BLUE BIND
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて2nd 46 ]
2010-07-18(Sun) 20:00:47
阿久津城
予定通りに9時起床。
ちょっと遅い朝ごはんをとり、俺達は家を出発した。
「‥ジョー、早く早く」
「急がなくても空港は逃げないって」
はしゃいでいるウツミに、思わず笑った。
ウツミは、空港へ行くのが初めてらしい。
だから、父さん達がここからタクシー使った時、
あんなにがっかりしていたのか。
言えばいつでも連れていったのに。
電車が途中、信号トラブルで遅延してしまい、
いつもなら1時間のところ30分オーバーして、
やっと空港に到着した。
リムジンバス使えばよかったなとウツミと言いながら、
ロビーに向かうと、クラスほぼ全員と結城がいた。
荒本が寄せ書きの色紙を、クレウスに手渡している。
「あ、きたきた」
仁志が、俺を見た。
「おっす」
「おっすじゃないって。みんなほとんど挨拶済ませたんだぜ」
「え?マジ?早いな」
仁志に聞いたら遅延を知って、リムジンバスを使ったとのこと。
みんなもバスを使ってここへきたらしい。
やっぱりリムジンバスにすればよかった、
とぶつぶつ俺が呟いていると、突然、
ミレトスが俺とウツミに抱きついてきた。
「ウツミ、ジョー、さよならネ」
離れたミレトスの目に、いっぱいの涙が溢れていた。
なだめようと、ぽんぽんと肩を叩いてやった。
「そんなこと言わないでまた遊びにこいよ」
「チャンスがあればデス」
ミレトスとは正反対にクレウスは、にこにこ笑っていた。
いい笑顔だけど、なぜか唇がぴくぴく震えている。
アリゾナでもこんな笑い方だったっけかな、
と思っていると握手を求められた。
「またメールするデス」
「ああ」
こくりと頷きながら、俺はクレウスと握手を交わした。
その上に手を重ねて、ミレトスは、とうとう泣きじゃくった。
それが感染したらしきクラスの女子も、
釣られるように泣いてしまった。
涙腺の弱そうな男子は鼻をすすっている。
『もう泣くなよ』
2人に通じるように英語で言ってやった。
『ミレトスらしくないっての』
『ジョーがいなくなった時もこれくらい泣いたんだからな』
それは何の張り合いだ、と思わず苦笑いを浮かべた。
ウツミやクラスメイトが、不思議そうな表情をしている。
まあ、みんなあまり英語のヒアリングが得意じゃないから、
こうして英語使ったんだけどな。
『クレウスと仲直りしたんだろ?
そんな顔しないで、笑って帰れよ』
『いつも迷惑かけてすまない』
ミレトスの肩を撫でながら、クレウスが謝ってきた。
『またジョーもアリゾナにきてほしい。
ジンもアイも、僕達も、みんな待っている』
『2人がケンカしていない時だったら行っていいぜ』
『そう言うなよ』
クレウスは苦笑いした。
『ってか、ウツミに、ちょっかい出すなよ?』
俺は、ウツミの肩に腕を回してみせた。
ウツミは慌てたように、おろおろしている。
『ジョーが勇ましすぎて手なんか出せないさ』
『どうだか』
『シティホテルとモーテルを勘違いしたことについては
昨日きちんと謝罪しただろう?
ウツミは許してくれた。ジョーもその寛大さを見習うといい』
クレウスは肩を竦めると、にこりと笑いながら、
「ウツミ、みんなも、ぜひアリゾナに遊びにきて下さいデス」
と、日本語に戻して言った。
「いつか行くからね!」
「俺も俺も!絶対に遊びに行くぞ!」
クラスメイトは、各々の思いを2人に伝えた。
ふと、ミレトスが、ウツミに耳打ちする。
うんうんと頷きながら聞くウツミは、
離れたミレトスにこう言った。
「預かるもなにも俺のだから」
挑発めいたクールな笑顔。
ウツミの鋭い目はミレトスを捉え離さない。
俺も、クレウスも、もちろんミレトスも、
ぞっとする何かを感じた。
瞬間、フライトインフォメーションのディスプレイに、
アメリカ直行便の表示がされた。
どうやらタイムリミットがきたらしい。
「またな!2人共!」
「ハイ。またねデス!」
「みんなまた会おうネ!」
2人はドラムバッグを肩にかけて、
振り返っては手を振り、振り返っては手を振り、
それを繰り返しながらセキュリティゲートへ足を向ける。
「また来いよ!」
「こっちからも遊びにいくからね!」
「バイバイ!」
みんなは腕が疲れそうなほど手を振りながら、
2人にむかって大声出していた。
俺とウツミは後からこっそり、小さく手を振った。
そして、2人はセキュリティチェックのゲートを潜り、
とうとう姿が見えなくなった。
「んで、ミレトス何だって?」
後ろにいた俺は、ウツミに小さく訊ねた。
「‥ボクの好きなジョーを預けていくねって。
だから言ったんだ。預けるもなにも俺のだからってさ」
なるほど、そういうことか。
それにしてもウツミも言い返すようになったな。
これで、ミレトスに絡まれる頻度が減ればいいけど。
そして、このまま空港で解散ではなかった。
このあと2時間後くらいに、なんと井出が帰国するらしい。
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ちょっと話が長くなりすぎたので
2つに分けました。あわわわ(・ω・`;)
計画性がなくてすみません(滝汗)
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