BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 星が刻んだ未来さえ 44 ]
2011-01-21(Fri) 05:35:53
翌日にはどうにか回復した。
それでも全快ではなく、寝込むほどではない程度で、
大学は行かずに自宅で休んでいた。
すると、夕方になってから彰彦からメールがきた。
これから顔を見に行っていいか、という内容だった。
たぶん、バイト中に郁央が彰彦に喋ったんだろう。
ちょっと熱出して寝込んだだけなのに。
ったく、しょうがないな。
おもてなしはできませんがそれでよければ、と返信する。
すると、10分もしないうちにインターホンが鳴った。
「あはは、近くのコンビニからメール送ったんだ」
あまりの早さに驚いていると、笑って彰彦は言った。
はいこれ、と渡されたのはコンビニで買ったらしき、
ゼリーやプリンやシュークリーム。
しかも、かなりの量が袋に入っている。
「って、病人にシュークリームって初耳なんだけど」
「絶対買っていけって晋平がうるさくてさ。
舞斗、シュークリーム好きだったの?」
「好きだって言った覚えはないけど、
昔あまりにも腹減って売店のを食べたことある」
「晋平は、それをどこかで見かけたんだね」
「どっかの家政婦かっての」
言って俺達は笑った。
すると、彰彦がいきなり真顔になって、俺を見た。
「何?」
「舞斗、悩んでること何かあるよね?」
ぎくりとして、コンビニ袋を握り締めた。
たけど、俺なりにポーカーフェイスを通したつもりだ。
「悩みごとがない人なんかいないって」
「そうだけど、そうじゃないよ。
バイトしてからの舞斗どっかおかしいもん」
見ていないようで見ているってことか。
鈍そうな彰彦の鋭さに、開き直って俺は言う。
「で?悩みがあるなら何?」
「言いたくないなら言わなくていいよ。
だけど、あんまり抱え込まないようにね」
そういうのが頑張りすぎているという所以だろうか。
俺自身そこは無自覚で、言われてもよく判らない。
彰彦は、優しく笑った。
その暖かさに触れて、俺も笑う。
「ん、ありがと。俺のことは置いといて、
彰彦も早く彼女を作れば?」
言うと彰彦は赤くなった。
どうやら満更でもなく、気になる人がいるのか。
それとも俺達に内緒にしていて、
とっくに女の子と付き合っているのか。
「やだなあ、もう」
「あれ?もしかして気になる人とかいんの?」
「今はバイトと大学が忙しいから」
「回答になってないって彰彦」
彰彦との会話で、俺はやっと日常に戻ってきた。
それからしばらく、楽しく彰彦と喋った。
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